食道アカラシアになった話(13)ー重症の食道アカラシア、治療法は何にする?ー
いっちゃんです。
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前回のお話
バリウム検査を堪能した
最初から読むならこちらへどうぞ。
これは10年以上前の話。
今は食事も詰まることなく普通にできるようになりました。
ですが、完治ではありません。
食道アカラシアとは
食道アカラシアとは、食道と胃の境部分の筋肉の緊張が強いために食べ物が胃に流れにくくなっている状態です。そのため、食べ物のつかえ感や胸痛があります。また、吐き気や嘔吐をきたすこともあります。症状が軽度の場合には、薬による内科的治療や内視鏡的治療が行われます。中等症から重症の場合には、手術が必要となります。食道アカラシアは、10万人に1~2人程度に発症する比較的稀な病気です。
※注 私の経験は10年ほど前の話になります。今は食道アカラシアの診断方法や治療方法も変わっているかもしれません。症状がある方は早めに医師に相談してください。
バリウム検査1週間後に診察。
診察の日。
予約時間を数十分超えて診察室に呼ばれる。
消化器外科。
座ったらすぐに
「この前のバリウム検査の結果から見ても食道アカラシアで間違い無いね」
と言われる。
はい!そうでしょうね!
バリウム検査時のレントゲンを見せてもらいます。
こんなに⁈と言うほど歪に膨らんだ食道。
食道と胃の境目もよくわからない。
フラスコのようです。
「かなり重症のアカラシアです。前にもご説明した通り、完治はできません。症状を改善させる対処療法になります」
うん。完治する方法が無いのは前に聞いた。
けど、重症なのか…。
「まずはバルーン拡張術。食道に風船を入れて狭まった食堂を拡張させて、食べ物を通るようにします」
風船…なんとファンシーな治療法。
記念にその風船もらえますか。
今生後11ヶ月にひーちゃんが風船好きなんです。
「でも、このバルーン拡張術は思うように症状が改善されなかったり、すぐに再発ということもありえます」
改善されない治療法選ぶ気はない。
痛い思いするのは少ない方がいいからね。
1回の治療で症状が良くなってくれるのがいい。
主治医の話をふんふん、と話を聞きながらバルーンは無し。100均で風船をひーちゃんに買って帰ろう。
と頭にメモする。
100均の風船っていっぱい入ってるから、いっぱい膨らませてひーちゃんと風船をぽんぽん投げ合おう。
口で全部膨らませるのは大変やから、空気入れで膨らませよう。
ワクワクしてきたよ。
ひーちゃん喜ぶぞー。
主治医の話はちゃんと聞きましょう。
「次は腹腔鏡の手術です。食道を切って胃に繋げます。これで症状は改善されると思いますが。いっちゃんさんの場合、重症なので思ったより症状が良くならない場合もあります」
腹腔鏡手術ね。
「最後に、POEM法です。これが食道アカラシアの最先端の治療です。ですが、この治療は横浜の病院しかやっていません。(2011年時)どうなさいますか?」
1番良い治療法が良い。
が、横浜は遠すぎる。
11ヶ月の赤ちゃんがいて、私が横浜に入院したら家族の負担が大きい。
手術の時には来てもらわなければいけないし。
だとしたら私が選ぶのは一択。
「腹腔鏡でお願いします」
「わかりました。先ほども言いましたが、いっちゃんさんの場合、重症なので症状が思うように改善されない場合があります。それでも良いですか?」
念押しされた。
「治療しなければ自然に良くなることは無いですよね。もっと症状は悪くなるかもしれないですよね。なら、望みは薄くても治療する以外の選択肢はありません。バルーンよりは腹腔鏡の方が改善される可能性高いですよね。腹腔鏡でお願いします」
そういうと、主治医は
「では手術の日ですが、いつ頃がいいですか?」
なに?選べるの?美容室みたいやな。
別にこの日じゃないと!ってことは無い。
あ、手術を旦那に付き添ってもらうなら、旦那の都合聞いた方がいいのかな。
でもそれやったら今日手術日決められへんやん。
えーと、
「一番早い日で」
さっさと終わらせよう。
とっとと手術して、年末年始食べまくってやるわ!
旦那が付き添い無理なら、誰かに来てもらおう。
「一番早い日…」
と主治医がパソコンかちゃかちゃやって、
「この日はどうですか?」
と聞いてきたのが1ヶ月後。
1番早いのでこれですか⁈
と思ったけど大きい病院やし。こんなもんなのか。
「良いですよ〜」
という事で、その日に決定!
スケジュール帳に大きく
手術❤️
と書いておく。
❤️要らんかな、と思ったけど❤️つけることによって楽しい予定に早変わり。
手術・゚・(つД`)・゚・
よりは前向きさが良いと思う。
術前の検査を一通り終えて帰宅。
途中、旦那に
「○月○日手術決定しましたー‼︎」
とLINE送っておく。
仕事調整してくれるらしい。良かった。
さあ!手術に向けて、やらなきゃいけない大問題が控えている。
※今現在、POEM法を実施している病院は全国で増えています。POEM専門外来などもあるみたいなので、症状にお悩みの方は早めに相談してみて下さい。
次回、母にLINEを覚えてもらうという大問題。
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