食道アカラシアになった話(19)ー術後9年経った今ー
いっちゃんです。
初めての人はこちらからどうぞ。 自己紹介です。 smile-elife.com
前回のお話
粥、嫌い
最初から読むならこちらへどうぞ。
これは10年以上前の話。
今は食事も詰まることなく普通にできるようになりました。
ですが、完治ではありません。
食道アカラシアとは
食道アカラシアとは、食道と胃の境部分の筋肉の緊張が強いために食べ物が胃に流れにくくなっている状態です。そのため、食べ物のつかえ感や胸痛があります。また、吐き気や嘔吐をきたすこともあります。症状が軽度の場合には、薬による内科的治療や内視鏡的治療が行われます。中等症から重症の場合には、手術が必要となります。食道アカラシアは、10万人に1~2人程度に発症する比較的稀な病気です。
※注 私の経験は10年ほど前の話になります。今は食道アカラシアの診断方法や治療方法も変わっているかもしれません。症状がある方は早めに医師に相談してください。
↓ここから始まるよ
金曜日から風邪引いたひーちゃん。
土曜日の朝から外泊して日曜日の夜に病院に戻り、月曜日に退院の予定で家に帰る。
旦那が迎えに来てくれ、家に着くと。
ひーちゃんは寝ていた。
苦しそうでは無さそう。
軽い風邪みたい。
ホッとして寝顔を見つめていると。
ひーちゃんは目をぱっちりと開け、私の顔を見ると一瞬驚いた顔をしたが、すぐに笑顔になって手足をバタバタさせた。
「帰ってきたよ〜」と抱っこする。
小児科に予約を入れ、受診に向かう。
幸い、思った通り軽い風邪だったので薬をもらって帰ってきました。
家でまったり過ごす。
お米からお粥を炊いて美味しく食べる。
やっぱりお家は良いね。
日曜日の夜に病院に戻らなければいけない。
ひーちゃんに
「明日の朝帰ってくるからね」
と伝える。
1歳になったばっかり。
理解しているのかはわからないが、ニコニコしている。
病院に戻り、パジャマに着替え、しばらくすると。
主治医が来てくれた。
「娘さん、どうでした?」
と聞いてくれる。
「ありがとうございました。おかげさまで軽い風邪でした」
と言うと
「良かった。同じぐらいの息子がいるからね。心配なのわかります」
そう言って笑ってる。
次の日に退院。
退院してから徐々に食べられるものを増やしていき、お正月は詰まりを気にせずに食べられるようになりました。
そして、今。
手術してから9年。
重症のアカラシアでしたが、詰まり無く食べられています。
家での食事はもちろん。
ママ友とのランチ会。
アカラシアの手術していなければ、ランチさえ出来なかったでしょう。
人それぞれ症状や術後の経過は違えど、私は手術して良かったです。
一片の後悔もありません。
ですが、一つ。
手術でも改善出来なかったことが。
それが“胸痛”
“食道アカラシアの患者さんのうち、約40~50%が強い胸の痛みを訴えます。これは食道自体の収縮や感覚異常が関与していますが、中には心筋梗塞や狭心症と間違えるほど強い痛みを感じる場合もあります。最初、心臓の痛みだと思われていた胸痛の患者さんが、その後に嚥下困難が出現するようになって、アカラシアと診断されることもあります。”
脂汗が出て立ってられないほどの痛み。
これは改善されなかった。
この胸痛が現れるのは急です。
「あ!来る!」
と思った10秒後には悶えるほどの苦しみ。
私の場合は冷たい水分で一瞬は痛みが消える。
でも一瞬。
痛みが襲うたびに水分を飲む。1分後にまた痛みが襲うので水分を飲む。
これを、短い時は30分、長い時は2時間ほど。
水分が飲めない時は、猛烈な吐き気に変わります。
なので、1番大変なのは仕事中。
接客中などは激しい痛みを堪えて脂汗流し、猛烈な吐き気を堪えていました。
今仕事はしていませんが、仕事を探そうと思ったことは何度もあります。
仕事中に胸痛が襲ってきた時にすぐに水分が飲めるかどうか。が大事なポイントになっています。
しかも胸痛は水分を飲めても30分から2時間持続する。
この苦しみで二の足を踏んでしまうのです。
理解してくれる職場に出会う、と言うのは持病を持っている人にとってとても大事なことです。
病で苦しむ人、病では無くても色んな理由で苦しむ人が最適な環境と出会えることを願っています。
長い間、食道アカラシアの話を読んでいただいてありがとうございました。
いつも応援してくれてありがとうございます
ハイタッチしてくれるとうれしいです😆
いつもブックマークありがとうございます😊
なかなかお返事できませんが必ず読んでいます✨
楽天ROOM作りました!
私が買ったものを載せています。
良かったら見てね。