食道アカラシアになった話(10)ー差し込む光ー
いっちゃんです。
前回のお話
産後撮ったレントゲンで、また心臓が大きくなっていることが判明
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これは10年以上前の話。
今は食事も詰まることなく普通にできるようになりました。
ですが、完治ではありません。
食道アカラシアとは
食道アカラシアとは、食道と胃の境部分の筋肉の緊張が強いために食べ物が胃に流れにくくなっている状態です。そのため、食べ物のつかえ感や胸痛があります。また、吐き気や嘔吐をきたすこともあります。症状が軽度の場合には、薬による内科的治療や内視鏡的治療が行われます。中等症から重症の場合には、手術が必要となります。食道アカラシアは、10万人に1~2人程度に発症する比較的稀な病気です。
※注 私の経験は10年ほど前の話になります。今は食道アカラシアの診断方法や治療方法も変わっているかもしれません。症状がある方は早めに医師に相談してください。
他の病院で診てもらうことにする
何度検査、診察してもらっても「異常無し、様子見」だけなので、他の病院で診てもらうことにする。
どこの病院にするか決めて、予約を取ってもらいます。
紹介状と予約票を受け取って帰宅。
旦那に
「また心臓が大きくなってた。今度は○○病院で診てもらう」
と言うと、旦那が
「その日休みとって一緒に行くわ」
と言ってくれました。
今度こそ、心肥大の原因を知りたい。
そこから2週間ほど後。
循環器内科の診察の日。
ひーちゃんを両親にお願いして、旦那と2人でやってきました。
私は日に日に不安になっていました。
まだ赤ちゃんのひーちゃんを見ていると「この子の成長を長く見たい」と強く強く思うのです。
その想いの強さが不安へと繋がります。
悪い結果なら。そんな考えで眠れない。
もし悪い結果なら余命は?
10年生きられる?
10年後、まだひーちゃんは10歳。
まだまだ子ども。
せめて20年。
いやいや、ひーちゃんが結婚するまで。
いや、子育て手伝ってあげたい…。
結局90歳まで生きたくなりました。
長生き〜。
検査当日。
私はほぼ喋ることもなく押し黙って待合室の椅子に座っています。
旦那もほぼ無言。
きっと旦那も不安なんやろうな…。
と思っていたのですが、後で聞くと
「いっちゃん、喋らへんし暗いし。ほんま辛気臭かったわ」
だとよ!
あの状況で「ヒャッホー」ってなってる方が怖いやろ。
そっちの方が心配やで。
循環器内科、待ち時間の長い。
予約を大幅に超えて、2時間以上も超えました〜。
大きい病院は急な手術もあったりするので致し方なし。
ぐぐ…。と堪えて待ちます。
やっと名前を呼ばれて診察室に入ります。
今までの経過を全て話します。
心臓が大きくなっていくこと。
毎回異常がないこと。
医師は「うんうん」と話を聞いて「こちらでも一通りの検査させてもらいますね」と言う。
「はい」
私達夫婦が頷く。
旦那が
「今回も異常なし、となったら。他の病気の可能性ありませんか?」
と聞く。
先生も
「検査結果見ないと分からないですが、その可能性もあります」
と頷く。
そうだよね。おかしいもんね。
他の病気の可能性探ってください。
光が差し込んだ瞬間でした。
心臓肥大の原因。に続く