冬の夜道の恐怖
いっちゃんです。
だんだん寒くなってきましたよね。
私は寒いのが苦手。
元々朝が弱いのに、より起きられなくなるのです。
今は娘も小学生になり学校の送迎が無くなりましたが、幼稚園の時はもちろん送迎していました。
ヒートテックを着込み。
暖かいセーターを着て。
防寒のアウターを羽織り。
しっかり前のファスナーを閉め。
マフラーで鼻まで覆い。
手袋をして自転車に乗ります。
完璧。
カイロを背中に貼り付ければもっと完璧。
自転車漕ぎ漕ぎしていると。
寒い。
ちょこっと出ている顔が寒い。
でも、ここを覆うともう目の前真っ暗です。
どうしたら。。
そんな時、昔を思い出します。
私がまだ独身で働いていた時。
帰宅時間が夜9時前ぐらいだったのです。
自転車で通える距離だったので、毎日同じルートで帰っていました。
とある寒い日。
私は凍えながら身を固くして自転車を漕いでいました。
一通の細い道に入りました。
両側は小さい会社や古いアパート、一戸建てが立ち並んでいます。
9時前とはいえ人通りはほとんどなく、暗い。
僅かにある街頭が静かに道路を照らしていました。
まだ9時前という時間。
幼い頃から通い慣れた道。
すぐそこには大きな道路があって繁華街が近いこと。
そんな要素で恐怖心も感じることはなかったです。
その道路の向こう側。
こちらに向かってくる人に違和感を感じました。
その人はバイクを押して歩いていたのですが、白い目出し帽をかぶっていたのです。
その姿を確認した途端、恐怖でいっぱいになります。
え、コンビニ強盗?
ドラマで見た目出し帽の強盗を思い出します。
Uターンする?
いや、逆上して追いかけてこられたら?
どう反応すべきか迷っている間にどんどん距離が縮んでいきます。
「やばい!もうすれ違う!」
と思った瞬間その人は止まり、近くの古いアパートにバイクを停めたのでした。
「ここに。。住んでるのか。。」
その人を追い越してしばらくすると落ち着いてきました。
バイク乗る人の防寒具で目出し帽ってポピュラーなん?
もう!驚かすなやー。
それから冬の間、その人と何度もすれ違いました。
もう、“目出し帽の人”と認識しているので怖くありません。
そして、思いつくのです。
続く。
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